「頑張れば、少しづつ気持ちが落ち着けるようになってきた。」
「発病して20年。今では休むことなく通えています。」
精神障がいやその他の障がいのある人達が、社会復帰の第一歩をつかむ場所があることをご存知ですか。
今まで、ふつうに働いていた娘が、突然の発病で、どうして良いかわからなくなった、お父さんお母さん、そして何よりも戸惑ってしまっているご本人。
世の中には、心の病と戦うご本人とその親御さんや兄弟、ご家族がいます。
そういった心の病と戦う1人1人を、
まずは社会にでるための第一歩を支えるために設立されたのが事業所「あぐり」です。
障がい者だから、やさしく接するといったことはせず、自立することを実現させる団体です。
彼・彼女らが社会への第一歩を踏み出してもらうために行なっている活動は、エアロビ、ダンス大会、バレー 遊戯会などです。
自立に向けて自分の身の回りのことが出来るように日々体験を重ねています。
あいさつ、部屋の掃除、トイレ掃除、ごみを分別して出す、調理実習等、生活全搬のことを毎日行なっています。
雑布をきちんと絞れない人、お米を研いだことのない人、野菜の皮むきや包丁を使えない人、お湯を沸かしたことのない人、全てを家族まかせにしていた事も少しずつ自分で出来るようになりました。
親の誕生日にカレーを作って食べてもらった人もいて喜んでくれたと話していました。
部屋の掃除に目覚めカーテンや家具も自分で考えて模様変えした写真を見せてくれた人もいます。
就労に向けての訓練として軽作業をしています。午前中、午後それぞれ2時間、50分作業後10分休憩を取り行なっています。
50分集中して作業することも時間をかけて出来るようになりました。
自分で出来る量を決めて仕上げる、時間内に出来ない時は延長して仕上げる責任感も出てきました。
ていねいに期限を守って納品することで信用も生まれ年間を通して企業からの作業が途絶えることなくいただけています。
体力作りを目的に平成20年から月に一度のペースで、講師の先生に直接指導をしていただいています。
利用者のみんなは、最初、リズムにのれず恥しそうにしていましたが回を重ねるごとに上達し今ではとても楽しみにしているようです。
エアロビクスの発表会にも参加させていただきソレイユホールの舞台にも立ちました。
平成22年より夏休みの学童保育の訪問の際に覚たダンスを披露して喜んでもらっています。
(障がいの為スポーツが苦手なYさんですがエアロビクスの時は笑顔で楽しそうに参加しています。)
何か楽しそうな活動をしている。と思いませんでしたか?
障がい者に、楽しんでもらうこと、優しくサポートすること、そのような団体と思ったら大間違い。
私達は、障がい者だから優しくサポートしてあげないといけない。私達が支えにならないといけない。
そのような気持ちで彼ら彼女に接していません。
また彼ら彼女も、世話をしてほしくてきているわけではないのです。家族も同じ思いのはず。
自立・・・自分の行動に自分で責任を持つ。
自身の障がいを受けとめて、または乗り越えて、一人前の社会人の第一歩へとながることを私達がサポートしてあげなければいけません。
それが、本当のサポート。そのためには、まず私達が「あなたは障がい者だからできない。」というレッテルを外しました。
集団行動では、時間の厳守を徹底するし、挨拶も徹底する。自分の気持ち相手に伝わるような訓練もあれば、されて嫌なことも体験してもらう。
横について、困っていたらなんでも手を差し伸べる。そのようなことは、一切していません。
だから、同じような福祉施設や団体の中では、少し厳しいかもしれません。
でも人一倍社会へと自立する利用者になって欲しい願いは、どこよりも強いのです。
気の緩みから、差し伸べたくなる手を、ぐっと押さえつけて、心のなかで「あなたはできるんだから。」と応援しながら見守っています。
「あぐり」では、いつでも無料体験や見学会をおこなっています。無理に通う・通わせることはしなくても良いいですから、まずは1人で悩まずご相談ください。
きっと、お力になれるはずです。